政治評論

 小枝氏来社。一校、東大を出、新聞記者から時の総理・池田勇人の秘書官を務めた稀代の政治評論家・伊藤昌哉の政治評論を本にする企画。
 小枝氏は、現在大学の教員であるが、新聞記者時代伊藤に密着取材し、ほかでは得られない証言をふんだんに得ている。伊藤とニ十年付き合ってこられた恩返しにもという志にも打たれたが、伊藤ならではの政局の見方、当時のDNAが現在の政治家にどう受け継がれているのかなど興味が尽きず、政治音痴のわたしでもつい読みたくなる内容。実際、小枝氏の説明を聞きながら、テーブル上の原稿に目を走らせている自分に気づいた。証言はすでにあり、解説原稿を書き始めている由。楽しみだ。『ごめんください。ワタクシ国会議員学生秘書です。』『情熱の素』をウチから出している丹羽文生さんの紹介。ありがたい!