政治評論

 小枝氏来社。一校、東大を出、新聞記者から時の総理・池田勇人の秘書官を務めた稀代の政治評論家・伊藤昌哉の政治評論を本にする企画。
 小枝氏は、現在大学の教員であるが、新聞記者時代伊藤に密着取材し、ほかでは得られない証言をふんだんに得ている。伊藤とニ十年付き合ってこられた恩返しにもという志にも打たれたが、伊藤ならではの政局の見方、当時のDNAが現在の政治家にどう受け継がれているのかなど興味が尽きず、政治音痴のわたしでもつい読みたくなる内容。実際、小枝氏の説明を聞きながら、テーブル上の原稿に目を走らせている自分に気づいた。証言はすでにあり、解説原稿を書き始めている由。楽しみだ。『ごめんください。ワタクシ国会議員学生秘書です。』『情熱の素』をウチから出している丹羽文生さんの紹介。ありがたい!

遊園山

 休日、小料理千成のママから教えてもらっていた児童遊園地まで歩いてみた。名前から、小さな広場の中にブランコや滑り台、お花畑をあしらった瀟洒な公園を想像していたのだが、とんでもなかった。
 山一つが贅沢な公園であって、「遊園地」からイメージされる規模の百倍はあろうかという「遊園山」だった。今なら、専門の人が企画し図面を描いて作るのだろうが、かの遊園地もかつてそうやって作ったのかもしれないが、歩いてみた感じはどうもそうは思えない。「ええい、この山一つ公園にしちまえ! ここはわりかし平らだからグラウンドにしたらいい! ここは見晴らしがいいから見晴台。池もあるから釣り人も楽しめるし。ジョギングコース? 木と木の間がすべてジョギングコースさ」そんなノリの大らかさがあり、のびの〜び作った公園て感じで。歴史もありそう。わたしの家からは歩いて3キロ。往復6キロ。公園の中をあっちこっち歩いて2キロとなれば、休日のウォーキングとしては十分だし、絶好の森林浴を楽しめる。
 あんな素晴らしい場所なのに、グーグルで検索すると、ほんのちょっぴり部分的に紹介されているだけなのも、鷹揚というかなんというか、好ましい。

お湯いらず

 髭を剃るのは来客があるときに合わせ、週に2度ほど。毎日ピッカピカの顔で出社すればいいのだろうが、肌が弱く、剃刀負けして赤くなるから週2回が限度。朝風呂に入り、ゆっくり丁寧に蒸らし、シェービングクリームをたっぷり塗って、愛用の3枚刃でやんわり剃りあげる。けっこう時間がかかる。
 シェービングクリームがそろそろなくなったので、スーパーに行き目指すコーナーに足を止めると、「濡らさず、蒸らさずよく剃れる」の文字が目に飛び込んできた。商品を手に取りさらによく見る。「ジェルがヒゲを柔らかくするので濡らす手間がいりません。低刺激性の中性ジェルタイプ。カミソリ負けを防ぎます」とも書いてある。さっそく買って翌朝試してみた。顎のところなど、少々の剃り残しは仕方ないだろうと高をくくっていたが、なんのなんの、蒸しタオルで柔らかくして剃った時と比べ見劣りしないぐらいの剃り具合。満足!
 この手のタイプ、何種類か出ているようだが、わたしが使っているのは、サクセス薬用シェービング・ジェルa。どんどん便利なものができるなぁ。

パスネット考

 普段JRで通勤(最近は会社まで歩くことが多くなった)しているので、パスネットを使うことはそんなに多くないが、いや、これほど便利なものはなかなかないわいと常々思っている。私鉄全線どこでも共通に使えるというから素晴らしい。絵柄も豊富で楽しめる。
 さてこのパスネット、前から一つ疑問があった。残額がたとえば100円になったときどうするか。JRはスイカ1枚でOK、私鉄は全線パスネット、切符を買う必要がない、と思いきや、残額が少なくなったとき、それを機械に突っ込んで新たにパスネットを買おうとすると、それができない。しぶしぶパスネットの残額に小銭をプラスして切符を買う。そこんところがどうも引っ掛かっていた。
 きのう積年の疑問が氷解した。どういうことかというと、残額のあるパスネットはパスネットとして持ちながら、新しいパスネットを購入し、改札機に2枚同時に突っ込むと、機械のほうで自動的に清算してくれ、差額だけ新しいパスネットから引かれる。すげ〜! フォ〜ッ! みなさんとっくにご承知のことかもしれないが、私にしてみれば目からウロコ。上手くできてるもんだと感動した次第です。はい。

風邪でダウン

 医者で鼻風邪だろうと言われ、処方された薬を飲み、もう治っただろうと思っていた風邪がまだ良くなっていなかったらしく、体がだるく熱が出た。薬局で風邪の後期の薬を買って飲んだら、たっぷりとしぼれるぐらいの汗が出て、熱下がる。でも、ああ治ったと思うのは、ひょっとしたら早とちりかもしれないと危惧し、初めて会社を休み、近くの内科に行って診てもらった。ら、ノドが赤くなっていると言われた。昔から風邪は万病の元とも言われる。風邪かなと思ったら、やはり、ゆっくり安静にしているのが一番だと今更ながらに納得した。

モータウン

 1985年にアポロ・シアターで行われた「ザ・レジェンド・オブ・モータウン」のライブ映像をDVDで見た。
 ジョージ・マイケル、スモーキー・ロビンソン、テンプテーションズ、フォー・トップスをはじめ錚々たるメンバーで名前を挙げたら切りがない。今から20年前の映像で、衣裳や振り付けなど少々古臭い感じもするが、それを超える楽しさと感動がいっぱい詰まっている。みんな歌が上手い! 会場がそんなにだだっ広くなく、出場する全員がお客さんも含めて一体となっていることが伝わってくる。ライブの最後、ダイアナ・ロスと出場者全員による「アイ・ウォナ・ノウ」は圧巻。サングラスをかけたスティービー・ワンダーの両目から涙が溢れていた。