漸増

 昨日、税理士の先生がいらっしゃり、小社第六期の数字がおおよそ見えてきた。適正在庫ということを意識し、極力在庫を減らしたことの結果が如実に分かる。また、第五期にくらべ売上漸増がほぼ的中。漸増漸増がいいのだ。激増などした日には手に余る。はっきり言って困る、負け惜しみでなく。身の丈に合わせ、変化の過程を良く飲みこみながら対応していくところに喜びがあるのではないか、なんて。
 委託している倉庫・流通業者から書店注文のFAXが毎日入るのだが、それが半年、三ヶ月前に比べ倍近くに増えている。書店注文が増えたことの意味の一つに、小社に対する世間の認知度ということがあげられようが、ありがたいことだ。数年前に出した本が少しずつでも今も売れているということを見るのは愉快だし嬉しい。

ありがたい!

 『日系アメリカ人強制収容とジャーナリズム リベラル派雑誌と日本語新聞の第二次世界大戦』(それにしても長いタイトルだなー。でも、いい本!)の著者水野剛也さんが来社。
 『毎日新聞』等の書評等で、すでにその精悍な面差しは拝見していたが、実際にお目にかかるのは初めて。ハンサム! かつ、写真よりもお若く見える。社長としてわたしはひとことふたことお礼を述べた。水野さん、「いえ、こちらこそ」と、やや緊張した面持ちで頭を下げられた。あとは営業の石橋、編集担当の若頭ナイトウが対応してくれたが、帰られるとき、「社長さん、これからもよろしくお願いします」と仰った。その言葉に、言葉以上のものが感じられ、次の仕事への勇気がさらに湧く。

やったね!

 今年のアジア・太平洋賞の大賞は、ウチから『ナショナリズムと宗教』を上梓した中島岳志さんの『中村屋のボース』(白水社)に決定。やったー! また、2著の装丁を担当した多聞君が発売中の『DTP WORLD』12月号に見開き2ページに渡りデカデカと紹介されるなど、著作はもちろんだが、小社につながるひとびとがいろいろな形で取り上げられ、その仕事が評価されるのはなんと言ってもうれしい。書評もこのごろはグッと内容を掘り下げたものが多く、評者の視点が作り手のわれわれにとって、とても勉強になる。

風邪に注意!

 きのうは割りと暖かい一日だったのに、今日は打って変わって急にさぶさぶっ。医者に行っても薬局に行っても風邪っぴきばかり。気をつけていてもひくときはひく。暖かくして安静にするのが一番。あと、テレビでも言っていたが、手洗いとうがいは常に有効だそうだから、せっせと手を洗い、うがい励行でまいりましょう。

鍼灸

 名古屋への出張中、名医と評判の鍼灸師を訪問、はじめて鍼と灸を体験。鍼は全く痛くなく、灸はアッチッチ! でも、終わって外へ出たら体全体がなんだかすっきり。話好きの先生で、いろいろ面白い話をうかがうことができた。ヒトの体も時代と共に変化し、伝統的な鍼灸の知識だけでは対応しきれないそうだ。

便利!

著者と企画の打ち合わせのため名古屋泊。ホテルのロビーにパソコンが設置されているとはいえ、最短でも30分はかかる拙文のために、そうそう独り占めできない。したがって、今回はパソコンからでなく、ケータイから直接送る。多聞くんがシステムを作ってくれたおかげだ。バンガロールの多聞く〜ん、大いに役立ってるよ〜♪
え〜、企画の中身についてはまた改めて報告することにします。

矢野沙織

 アルトサックス奏者。1986年10月27日生まれ、東京都出身。
 小学校4年生の時にブラスバンドに入りアルトサックスを始める。
 小学校6年生の時に聴いた「ジャコ・パストリアスの肖像」の1曲目に収録されているチャーリーパーカー作の「ドナ・リー」に衝撃を受け、以後ジャズに傾倒するようになる。
 彼女のホームページから引用するとこうなる。が、わたしは、ついこのあいだまで彼女の存在を知らなかった。
 『たのしいジャズ入門』刊行のあいさつも兼ね、社員数名と吉祥寺にあるジャズ喫茶メグを訪れたのだが、だれだこのかわいいねえちゃん? と眼を奪われたのが矢野沙織その人。まだ十九歳というから驚く。普通に今風の歌を歌っても十分過ぎるほど通用する容姿なのに敢えてジャズというところがおもしろい。ピアノ、ベース、ドラムに囲まれちゃんと即興箇所もこなしていたし、これからが楽しみといったところか。
 ところで沙織ちゃん(アハハハハ…)、サックス吹いている時、えくぼができるんだもん。きゃっわいいったらありゃしない。今度の日曜(13日)NHKの「トップランナー」に出演するんだってさ。えくぼえくぼ、と。