靴やぶれる

 数年前(十年前?)からわたしは靴を二足ずつ買っていて、それを交互に履くようにしている。ホーキンスの靴だが、これがわたしには一番フィットするようなので、以来、そのようにして今日まで来た。
 交互に履いているから、ほぼ同時期に靴の横が破れたり、靴底に穴が開いて降った雨が染みてくる(そこまで履くかよ!)ようになるが、まったく同時というわけにはいかない。今回、一足が破れたのを機に、また二足買い、破れた靴を捨て新しいのを下ろして履いていたが、古いもう一足がまだ破れていなかったから、きのうまで履いてきた。ら、とうとうきのう破れた。よくぞ頑張ったと思う。左が破れ、右の底に小さな穴が開き雨が染みてきた。会社のみんなに見せてあげた。みんな、「ほー」とか「へー」とか「はー」とか言っている。結局、「そこまで履くか」の溜め息のようだ。
 今日はオペレーターの米山さんも来社することだし、新しい靴で気分一心、出社することにしよう。