模様替え

 社員が増えたことに伴い、より機能的に仕事をするべく室内を全面的に模様替えした。移って来た当初、人数が今の半分だったこともあり、「なんだ、ずいぶんだだっぴろいなぁ」の感想を持ち、椅子や机やパソコンをどんな風に配置しようがスペースは十分余っていると思われたのに、これをこっち、あれをそっち、パソコンはここと、みんなで知恵を出し、やりくりしなければ立ち行かなくなった。縁あって集う一人ひとりが誰も仕事から疎外されず、自発的に仕事のできる環境を維持したい。
 ところで、おいらの机は元のまま。に対して、壁際に並ぶ編集部の机がぐいと押されたことにより、武家屋敷の机が限りなく窓へ近づき、おいらを左後方から眺める(?)位置に来た。いままで、みんなに隠れて何かしていてもバレなかったのに、これでは動物園のゴリラ状態。ひたすら仕事に没頭するしかない。どうしてもというときには、机の下に潜ればいいか。
 それはともかく、模様替えした後の部屋をおいらの位置から眺めると、前に比べてさらに整然としたためだろう、遠近法が効いて、入口がはるか遠くに見える。喩えて言うなら、秋と冬。それぐらいの隔たりを感じる。なかなかだ。