待つしかない、か。

 今日は7月23日。スティービー・ワンダーの『ア・タイム・トゥー・ラブ』が今日の時点でまだ店頭に並んでいない。アマゾンで見ると、3〜5週間以内に発送となっているから、アメリカでは既に発売になったのか。それなら輸入版ということでそろそろ店に並んでいいはず。なのに、ない。こっそり置いてあんじゃねぇの? と疑ってタワレコとHMVを覗いたが、がっかり。ない。店員に確認したら、「発売が延びて9月の予定になっております」と元気な回答。どうしてそう明るいの。それに9月ってなによ。どこからの情報よ。いいかげんなことを言うんじゃねぇ。とまあ、こころのなかで叫んではみたものの、店員も悪気があってのことじゃないのは百も承知、突っ込むのも大人げないから、「そうですか」とだけ言って引き下がった。
 けど、どうしたの、スティービー。ファンをこんだけ待たせていいのか。わけがあるのなら、これこれこういう理由でと説明してくれよ。
 でもつくづく思ったね。こういう感じ少なくなったと。スティービー・ワンダーはもちろんだけど、前はもっといろいろ待つ人がいたのに。マイルス・デイビスでしょ。ピンク・フロイドでしょ。キング・クリムゾンでしょ。アランパーソンズ・プロジェクトでしょ。トム・ウェイツでしょ。サザン・オールスターズでしょ。そう考えると、こういうふうにやきもきしながら待つというのも恋心みたいなもので、ま、そんなに悪くはないかと思えてくる(ぃよっ! おとなっ!)。強がりではない(強がり!)。絶対に強がりなんかではない(強がり!)。
 そうは言っても、もし9月まで待って、それでもまだ出ないようだったら、いくらおれだって怒るよ本当に。余裕なんかかましていられなくなる。だからさぁ、スティービー。たのむよ! ね! ねぇってばぁ〜。