死語

 ナウい! と、堂々と言うひとがいた。駄目押しのようにふたたび、ナウい! 死語であることをご存知ないようなのだ。ナウい! 齢六十過ぎだろうか。そのひとに比べたら、わたしは少し若いから、ナウい! とは言わない。が、同様のことはいくつもある。なんだっけなあ。すぐには思い出せないが、若い社員に指摘されたことがあった。え、使わないの? って本当に思ったから何人かに確認した。やっぱり使わないとのことだった。
 ためしにGoogleで「死語」をキーワードにして検索すると出てくるわ出てくるわ。「うっそピョーン!」なんていい気になって使ってきたが、ちゃんと死語リストに入っていた。「ってか」もよく使う。「な〜んちゃって」はほとんど使わないが、気がゆるんでいるとき使っているかもしれない。名詞は意識して使わないようにしているものの、語尾を今風(これもか?)にしようとして、死語であることを知らずに、つい使ってしまうことが多いようだ。
 この日記も、若いひとが見たら、恥ずかしくて読めないようなことばがガンガン(これも?)出てくるんだろうなあ。流行語(かつての)と知らずに使っている流行語、これが怖い!