街の小さな美術館

 横須賀時代の教え子の個展会場へ。東急東横線白楽駅西口下車1分と案内葉書にあったが、1分もかからぬほど。
 上り坂の途中、階段を数段下りたところに瀟洒な建物がある。墨をモチーフにした絵が静かに飾られ、ゆっくり二回見てまわる。「コーヒー豆」と「雪の日に」と題された絵は、バランスが幸福への回路とも感じられ、何か教えられる気になった。「雪の日に」に描かれた顔の表情は教え子によく似ていた。
 見終わった後、「先生、お茶飲んでって」と声をかけられる。見に来た客にそうしているのだろう。友人が作ってくれたという和菓子が口の中でとろけた。
 オクザキノリコ展は今日まで。お近くの方はぜひどうぞ。
 帰り、横浜駅で下り、タワレコへ。サニー・ランドレスのライブ盤(!)「Grant Street」が出ていたので買う。家に帰ってさっそく聴いた。上田聡ばりのスライドギターが唸る。とくに2曲目「Broken Hearted Road」4曲目「Port of Calling」11曲目「Congo Square」に痺れる。泣きのギター炸裂!