有難きファンの皆様

 連日『大河ドラマ「義経」が出来るまで』の予約注文が入ってくる中で、選滝というタッキー&翼のファンサイトからいらっしゃる方が相当数いる。
 わたしは、特定のだれかに対しファンというほどのファンだったことはないが、今回いい機会なので、興味津津で選滝を覗いてみた。こんな楽しみ方があったのか、というのが正直な感想。熱狂的というのがどういう状態かよくわからないけれど、決して熱狂的ではなく、タッキー&翼の魅力を共有し、情報を提供し合い、みんなで楽しんでいるのがよくわかる。英語による掲示板も設けられ、外国から訪れる方もかなりあるようだ。
 管理人のrayさんが書いている義経君物語は、えらそうな歴史記述とは雲泥の差、難しい言葉を使わず、痒いところに手が届くようで本当に分かりやすい。系図の線が手書きのような太い線であることも親しみが湧く。線がカッターで紙を切った時のように細いと、歴史の試験問題を前にしたときのようにウンザリする。
 また、傑作は選滝妄想部屋。ページの冒頭「私たちは夢を見ます。素敵な彼と二人だけで過ごす淡い夢。「非現実の出来事」と認識しているのに、あたかもそれは自分の隣に息づいて、時に体温さえ感じてしまうことがあります」のリードは、『義経』第3回、鞍馬寺に追い遣られ、ことあるごとに寺を抜け出そうとしていた牛若が覚日律師に見つかり、「都に戻りたい」と訴えたのに対し、律師が「都も、地獄も、極楽も、みんなここにある」といって牛若の胸に手のひらを押し当てるのにも似、勝手なことをいわせてもらえば(自分がそうだという意味で)、目の前のつまらぬ日常、堪えがたい現実を少しでも楽しく意義あるものにしようとのこころが垣間見える気がして、なるほどと思った。選滝妄想部屋のページをスクロールして下まで持っていくと、「気分じゃないのでTOPページに帰る」とあり、爆笑。
 掲示板にhirokoさんという方が『大河ドラマ「義経」が出来るまで』のスレッドを立ててくれていたのだが、レスが多くなったというので、『大河ドラマ「義経」が出来るまで』その2として、今度はアンさんがスレッドを設けてくれた。
 本当は、選滝サイトの掲示板に書けばいいのかも知れないが、わたしが書くと、どうしてもこんなような可愛げのない無骨な文体になってしまい、ちょっと恥ずかしいので、ここに書いた。選滝の皆様、ありがとうございます。