有難し!

 ホームページ上で『大河ドラマ「義経」が出来るまで』の予約注文を開始したところ、予想をはるかに超えた数が集まり、あらためて大河ドラマ、主役の滝沢秀明さん、演出家・黛りんたろうさんのファン層の厚みに驚いている。
 タッキーのファンサイトでは、hirokoさんという方が、本のことを紹介してくださり、同時に、予約注文のことまで告知してくださっている。
 また、前にもここで少し触れたことのある、黛さんを紹介してくださったpatraさんだが、予約注文の案内をしてくださったほかに、うれしくもあり恥ずかしくもあるが、「贔屓の理由」という題でわたしの印象記を記してくださっている。おつかいを頼まれた子どもが、もしも落としてしまったら生きている意味などないのだぞの覚悟できつく十円玉を握り締めるようにしてお持ちした花束の根元が、湯気が出るぐらいに熱くなっていたとは。
 「ぎこちなくとも誠意と熱意」を持って仕事に当たりたい。わたしとしては、この本の前説が黛さんの誠意と熱意を如実に伝えてくれる文章であると思う。淡々と書き起こしているけれども、今のNHKに対する風当たりの強さを思うとき、ひとを感動させるいいドラマを作りたいの一心で困難な仕事に向かっているこころが直に伝わり、何度読んでも目頭が熱くなる。立ち読みできるようになっていますから、ぜひお読みください。
 NHKに何度か足を運んだ際に、局内で黛さんに声をかける同僚の声の良さに聞き惚れた。この人たちは同志なのだと思った。本づくりに関しNHK側の窓口になっているNHKエンタープライズのIさんは、かつてドラマ部で黛さんと一緒に仕事をした仲とのこと、テレビ関係の事情に疎い我々にいろいろと配慮してくださった。
 今回いっしょに編集を担当した長田が子どもの頃から「大河」のファンだったことも奇縁といえるだろう。昨日、飲んで別れ際、「本が売れてくれることはもちろんうれしいけれど、そのことが、大河ドラマをより面白く観ることにつながってくれればいいなと思います」といった彼の言葉を耳にし、身内ながらあっぱれと思った。
 ご自身のホームページから最初にトラックバックを送ってくださったhoya-loverさんも、本の予約注文について有難い紹介をしてくださっている。また、毎回の「義経」の感想は、なるほどなあ、そういう観方もあるのかと唸らされる。