校正進行

 天皇誕生日でも出勤、蚕が桑の葉を食むように校正校閲。絶対的な時間が掛かるので、倦まず弛まずこつこつやるのが一番だ。わたしより先に専務イシバシが出社しており、静かに仕事をこなしていた。
 さて、世はこぞってクリスマス。クリスマスソングが街に溢れているわけだが、毎度のことながら、ジングルベルが、わたしにはどうしても、ジングル兵衛ジングル兵衛と聞こえる。ホワイトクリスマスなら、アイム ドリー眠 叔母 ホワーイ クリスマー、だ。
 耳が日本語耳だから仕方がない。音を常に漢字変換したがる。厄介な耳ではあるが、でも、そんな風に聞こえることにより、ジングルベルなら、ジングル兵衛が歳末商戦で奮闘努力している様子が目に浮かび、ホワイトクリスマスなら、やさしい叔母さんのふところに包まれ眠るような気になるから、むしろ心地好い。今日と明日はジングル兵衛と叔母さんの日。