「今」をわたす名刺

 好きな国語辞書『大辞林』で「名刺」をひくと、「小形の紙に、氏名・住所・職業・身分などを記したもの。普通、初対面の相手に渡す」とある。
 あるとき、多聞君と話していて、名刺の概念を変えるような名刺を作ろうかということになった。聞けば、多聞君、子どもの頃からカードが好きでいろいろ作ってきたのだという。多聞君自身の名刺を見れば、どういう感じかつかめるだろう。
20041116-04.jpg20041116-03.jpg
 これを見て閃いた。『大辞林』の説明を待つまでもなく、名刺は、日本的な風習として受け継がれ、いろいろ批判もあるようだが、現在もなくなってはいない。これを逆手にとって、面白おかしく展開してみてはどうだろう。つまり、個人でも組織でも、外の肩書きよりも、今の自分の方針、内面、肩書きとは違う外面、要するに、おれの「今」、わたしの「今」、会社の「今」、お店の「今」を一枚の名刺に集約し表現する。印刷はスクリーン印刷。詳細はともかく(笑)、これが凸凹していていい感じなんだ。日本でやれば相当高価なものにつくらしいが、インドでは割りとリーズナブルに作れる。ということで、今回、サンプル的にわたしの名刺を作ってもらった。下図参照。
20041116-02.jpg20041116-01.jpg
 こんな風に考えている。まずわたしが、AさんならAさんから、どんな「今」をお持ちか尋ねる。要するに、コンセプトですね。これを多聞君に伝え、一枚の名刺(オモテ・ウラ)をデザインしてもらう。Aさんにお見せし、お、すげー!! となったらインドで(!)印刷する。枚数は、そうね、500枚ぐらいが目安でしょうか。料金はデザイン料+印刷費+運送費ってとこでしょうか。少々割高でも、名刺自体から話題が拡がるような、もらった人が嬉しくなるような、そんな名刺になればいんじゃないか。
 業として動き出せば料金体系など作る必要も出てくるでしょうが、とりあえず、口コミでいくつかやってみようかと考えてるところ。